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先輩は高給取りだった。
今で言えば立派なフリーターだったのかもしれない。
彼はVWゴルフ?GTi16Vに乗っていた。
当時の価格で400万円を超える車だった。
そのポテンシャルを表現するサイドモールの色は「赤」だった。
僕はそのゴルフで初めての輸入車体験をし「GTi」の特別な言葉の意味を知った。

当時僕には付き合っていた女性がいた。高校時代からの同級生だった。
若い僕にとっても真剣な恋愛だった。僕は彼女との将来を夢見ていた。
ある日、彼女となにげなく車の話になった。
彼女は「VWゴルフって素敵よね...色は紺がいいな」と僕に言った。
GTi16Vは買えないが、下級モデルのCLiなら社会人になったばかりの僕にも手が届きそうだった。
紺色のゴルフの助手席で微笑む彼女が頭の中で容易に想像できた。
同じ価値観を共有できたことに僕は有頂天だった。

その年が明けた2月、僕に東京転勤の内示が出た。
予感が無いわけではなかった...
東京転勤を告げると、彼女はあっさり僕の元を去った。
理由は今でも良くわからない。
彼女は1年後、別の全く知らない男性と結婚した。
VWゴルフへの想いは彼女と一緒に僕の中で消滅した。
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2006.04.01 Sat l 自動車的私小説 l COM(0) TB(0) l top ▲

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